出資法について
出資法、正しくは「出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律」という長い名前の法律であり、貸金業者の金利を規制する法律です。もう一つの金利を定める利息制限法との違いは、この法律に違反すると刑事罰の対象となるだけでなく、契約そのものが無効となる点です
※利息制限法の場合、上限金利を超えた場合超過部分のみ無効。
貸付金額 | 上限金利 |
---|---|
金額を問わず | 20.0% |
ちなみに、この出資法は1954年に施行されたのですが、当初は109.5%と今では考えられないほど高金利だったのです。
金利の推移について、以下の表にまとめてみました。
年度 | 上限金利 |
---|---|
1954年 ~ | 109.5% |
1983年11月1日~ | 73% |
1986年11月1日~ | 54.75% |
1991年11月1日~ | 40.004% |
2000年6月1日~ | 29.2% |
2010年6月18日~ | 20.0% |
2010年6月18日以降は、利息制限法と上限金利まで引き下げられました。
利息制限法との違いとして、罰則規定があげられます。
出資法は違反すると「5年以下の懲役若しくは1000万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。」と定められているので貸金業者もしっかり守ろうとしています。
もしあなたが利用しているキャッシング会社が出資法の上限金利を超えているのであれば、それは「ヤミ金」ということになります。
できるだけ早く警察やヤミ金対策へ力を入れている弁護士に相談しましょう。