ブラックリスト完全ガイド

Money Japan

携帯代の滞納をすると、いつからブラックリストに載るの?

スマホを分割で購入している人が、携帯代を滞納するとブラックリスト行きということは、分かってもらえたと思います。

そこで新たに出てくる疑問が「いつからブラックなの?」ということ。

ネットで、知恵袋などの質問掲示板などを見てみると

  • 携帯料金の未納は○日までなら大丈夫。
  • 契約が強制解除になるまでは大丈夫
  • 督促状が送られてくるまでは大丈夫
  • 裁判所に訴えられるまでは大丈夫

いろんな情報が書かれてあって、どれが本当なんだろう?って
思う人も少なくないんじゃないでしょうか。

このページでは、実物の信用情報開示報告書をもとに、携帯代の未納は、いつからブラックに載ってしまうのか?ということを説明していきます。

報告書の掲載内容を比較してみる

クレジットカードやローン、キャッシングの契約ごとに、報告書が発行されます。

信用情報開示報告書の全体像
注目のポイント
  • お支払の状況(ページ中央)
  • 入金状況(ページ最下段)
  • 割賦販売法の登録内容(ページ右上)

信用情報機関であるCICには、スマホを購入した携帯キャリア(ドコモやソフトバンク、auなど)から毎月1回、支払い状況(請求額と入金額)が報告されています。
その報告を受けてCICは個人の信用情報を登録・更新を行います。

例えば、下の図を見てください。

<お支払の状況>の比較

期日に支払いをした人と携帯料金を滞納した人のお支払状況の比較
  • 上は、きちんと支払いをしていた人。
  • 下、キャリアからCICへ報告した段階で支払いがなかった人。

「24.入金額」の項目のところが「0千円」となっていて、入金がなかったことが分かるようになっています。

<入金状況>の比較

▼きちんと支払いをしている人

きちんと入金している人の入金状況の図

▼支払いがなかった人は、

支払いがなかった人の入金状況の図(延滞の証拠であるAマークがついている)

この段階は、「6月に料金未納があった人」というだけで、まだブラックではありません。また、これ以降、期日に遅れないようにちゃんと支払っていけば、24ヶ月後には支払い遅延の情報は消えます。(※ちなみに$やAが何を意味しているのか、詳しく知りたい方は、信用情報報告書の見方(CIC編)を見てください。)

3ヶ月以上、支払いがなかった場合は問題!

▼3ヶ月間延滞をしている人の入金状況。

3ヶ月間、延滞を続けると入金状況にはAマークが3つ並ぶだけではなく・・・

3ヶ月以上の延滞があるとCICでは(1)の<お支払の状況>の項目の一つである「26.返済状況」という項目、そして、(3)の<割賦販売法の登録内容>の「34.支払遅延有無」の項目に異動情報が載ることになります。

▼<お支払の状況>に異動情報が!

異動情報が載ることにより延滞によるブラックリスト入りとなります。

▼<割賦販売法の登録内容>にも遅延発生の記録が!

割賦販売法の登録内容の項目にも支払遅延の内容と遅延発生日が記載されます。遅延が解消した場合には、遅延解消日が載ることになります。

これが一般的に延滞によるブラックリストと呼ばれる状況です。

支払遅延から延滞ブラックになるまでの流れについて

まとめとして、スマホの分割代金の未納から延滞ブラックになるまでの流れを・・・。

例として、下記の条件で・・・とします。

  • 携帯代の支払日は毎月10日
  • 携帯キャリアからCICへの支払い状況の報告は毎月25日

※各携帯キャリアが、いつCICへ報告を行うのか正確な日付は分かりません。
※分かっているのは、毎月1回はCICへ報告しているということだけです。
※なので、ここでは25日に報告をしていると仮定して説明を進めます。

支払いができなくなり、どのように携帯キャリアからCICへ報告がなされ延滞の記録がつくのか・・・。ブラックリストに載るまでの一連の流れを図にしています。

ポイントとなるのは、3ヶ月以上の滞納
3ヶ月以上の滞納というのは3ヶ月連続で、つまり上の図で言えば6/10、7/10、8/10の支払いができなかったからというのではなく、6/10の支払い分が8/10までにされなかったから・・・ということです。

なので、8/10が支払えなかったとしても6/10分を8/10までに(少なくとも8/20の携帯キャリアからCICへの報告が行われる前に)支払いをすれば、3ヶ月以上の延滞とはならず、延滞ブラックにはならないのです。

※うっかり数日支払いが遅れた・・・ということもあるかもしれませんよね。
実際、滞納してみてどうなるのか試してみました。良かったら下の記事も読んでみてください。

延滞ブラックは、いつまで載るの?

延滞するといつからブラックリストに載るのか分かってもらったと思います。
次に気になるのが、「いつまで載るのか?」

  • お支払の状況
  • 割賦販売法の登録内容

どちらも「契約期間中および取引終了後5年間」です。

例えば、スマホを2年間の分割払いで購入してすぐに延滞ブラックになったとしたら、携帯端末の料金を支払い終わるまで(約2年)、そして、支払い終わった後、さらに5年間は消えないということになります。

つまり7年くらいはブラック状態。
クレジットカードの審査やキャッシング・カードローンの審査でマイナス評価を受けることになるので痛いですよね。大学生の時にブラックになったとしたら、社会人になって、それこそ30歳くらいまでカードが作れなくなるかもしれません。

携帯料金の延滞を安易に考えない方が良いことが分かりましたか?

スマホ代だけを支払うことはできる?

それなら携帯の使用料金は払えなくても、ブラックリストに載るのはイヤだからスマホ代だけでも支払ったら良いのでは?と考える人もいるかもしれないので、携帯電話の利用料金とスマホ本体代を別々に支払うことができるのか、各携帯キャリアの知人に確認を取ってみました。

ドコモ、ソフトバンク、そしてauともに

  • 電話の利用料金に合算して請求しているので、スマホ代だけの支払いをすることはできない
  • 店舗窓口に行っても、対応してもらえない!
  • 明細を持ってきて交渉をしても無駄

との回答をもらいました。
きちんと請求書通りに支払えるようにお給料や仕送り、バイト代、お小遣いを残しておきましょう!