過払い請求 特集

Money Japan

アコムへの過払い請求(前編)

正直、やったこともない過払い請求を始めるのは不安の一言
けど、既に完済していて過払い金があるのは分かっているからやらないわけにはいかない。(ちょっとでもお金が欲しいから。)

そこで、アコムに対して過払い請求をすることにしました。

過払い請求は法律のことがよく分からなくてもできるみたいですし、最近ではブログや解説サイトも数多くあるので、それを頼りにやっていこうと思った次第です。

ちなみにアコムとの取引は平成8年~平成15半ばまで。
契約当初は50万円の利用限度額で、増額していて80万円まで増えていました。
最終的には親が自分に代わって一括返済してくれて完済となりました。

借金返済中は毎月5万くらい返済して、でも月の途中でお金が足りなくなるから2~3万円と借りるという感じで、基本的には天井張り付きの利用状況でした。

初めてお金を借りた時から完済するまで、返済しかしないって人はいないと思う。ほとんどの人と同じように自分も借りては返すの繰り返しでした。

引き直し計算の結果は過払い金 約35万円

過払い金がいくらあるのかを確認するためには取引履歴というものをアコムから取り寄せなければなりません。(※取引履歴とは、契約当初から現在に至るまでの借入・返済の全ての記録のことです。)

そんなもの出してくれるの?と思う人もいるかもしれませんが、取引履歴の開示は貸金業者の義務なので応じてくれます。
(※昔は出してくれない時期もあったようなのですが・・・)

今から取引履歴を取り寄せようと考えている人は、アコムのホームページから開示請求書をダウンロードして、郵送すれば送ってくれます。
>>> アコム 個人情報開示手続きに関するページ

取引履歴が届いたので引き直し計算をしてみました。
計算というと大変そうなイメージがありますが、エクセルなどパソコンの表計算ソフトを使えば簡単にできます。引き直し計算のソフトもネットからダウンロード可能です。

基本的には、

  • 日付
  • 借入・返済の金額

の2項目を取引履歴を見ながら間違いのないように入力していくだけです。
計算自体はソフトが自動でやってくれるのでむずかしいことはありません。

計算の結果、過払い金は約35万円程ありました。

過払い金の返還請求書を送ってみたけど・・・

過払い請求は、裁判を起こさないと「過払い金全額+利息」を取り戻すことはできないと他のブログやホームページに書いていました。
中には請求金額の1~2割くらいで和解しませんか?という提案をしてくる貸金業者もあるみたいです。

だからといって、いきなり裁判をやるのは抵抗があるし、それに裁判所に提出する資料の中でも、「裁判の前に話し合いをしたけど、まとまらなかったからやむを得ず裁判を起こしたのです。」的なポーズも必要・・・という意見もあったので過払い金の返還請求書なるものを作成して送付してみた。

無視されるかと思っていたのですが、10日ほど経ったときにアコムから電話がきました。
個人の過払い請求の場合、和解で全額出すことはできないので、和解額20万円で手を打つことはできないか?という提案でした。

さすがに「それでは和解できません」と応えて電話終了。

あまりやりたくはないですが、過払い請求の裁判をすることにしました。

テンプレートを使って訴状を作成。そして裁判所へ提出

過払い金の半額での和解を申し出てきたアコムとは、これ以上話ができないと思ったので裁判へ向けての準備を始めました。

裁判に必要なものは、

  • 訴状
  • 証拠資料
  • 代表者事項証明書
  • 収入印紙
  • 切手

テンプレートを基に訴状の準備です。

本当にこの書き方で良いのか?
書いてある内容が理解できていないのに裁判所に出して大丈夫なのか?
書き方が間違っていたら裁判所で怒られるのか?
など、いろいろ不安と不安に成りながら準備をしました。

家にパソコンがない人はネットカフェでも作成できますし、プリンターがないという人であればUSBメモリなどに保存してコンビニの複合機でプリントアウトできます。管理人はセブンイレブンのネットプリントを使いました。

代表者事項証明書は法務局に行って交付してもらいます。(手数料600円が必要。)

訴状とあわせて裁判所に提出する収入印紙の額は、取り戻したい過払い金の額によって、人それぞれ変わってきます。

最後の切手は、裁判所から相手方(アコム)に訴状を郵送したり、相手からの答弁書(訴状に対する反論が書かれているもの)をこちらに郵送するときに使用するもので、予め6,000~8,000円分の切手を裁判所に預けることになります。

なぜか預ける切手の額や枚数は全国一律ではなく裁判所によって異なるので、訴状を提出しに行ったときに確認して、最寄りの郵便局で購入してください。

提出する裁判所ですが、過払い金の額が約35万円でしたので簡易裁判所です。
(※140万円を超える場合には、提出先が地方裁判所になります。)

裁判所で担当の人に内容をチェックしてもらい問題なく受理してもらえました。

受理されて数日後、裁判所からアコムとの裁判に日程について連絡がありました。
後は、その日(約1ヶ月後)を待つだけです。