アコムへの過払い請求でブラックリストになる場合とは?
平成22年4月19日以降、基本的は、過払い請求をしてもブラックリストに登録されることはなくなりました。
しかし例外もあります。
このページでは、アコムに過払い請求をしてブラックリストに登録される可能性について説明しています。どのようなときに事故扱いとなり自分の信用情報に傷が付いてしまうのか把握しておきましょう。
アコムマスターカードでショッピング利用したときの残債がある
アコムのカードはキャッシングでお金を借りるだけではなく、クレジットカードとしてショッピングにも利用できます。
アコムに過払い請求をするときに確実にブラックリストに入りたくないのであれば、このショッピング利用分も完済しておく必要があります。
もし返済していない利用分がある場合、過払い金と相殺されることになります。
過払い金の方が多かったり、差し引きゼロになればブラックリストに登録されることはありません。
しかし、過払い金よりもショッピングの利用分が多い場合は、過払い請求をしたという扱いではなく、アコムに対して任意整理をしたことと同じになってしまいます。(あなたが過払い請求をしただけだといっても、法的には任意整理)
結果、信用情報機関に「債務整理」の記録が付くことになってしまいます。
DCキャッシュワンやアコムが保証会社になっている会社から借入がある場合
DCキャッシュワンは、2009年5月にアコムに吸収合併され2012年5月に「じぶん銀行」へ事業承継されています。DCキャッシュワンへの借金が残っている状態でアコムに過払い請求をした場合、過払い金は残りの借金と相殺されます。
過払い金が多いければ問題ありませんが、借金の方が多ければ移動参考情報(アコムからDCキャッシュワンへの代位弁済)が信用情報機関に登録され、ブラックリストに載ったという状況になります。
三菱東京UFJ銀行カードローンなどアコムが保証会社となっているところは、信用情報のブラックリストに載らなくてもアコムの社内ブラックにはなってしまうでしょうから、今後、新たに借入ができなくなったり利用限度額が引き下げられたりするおそれもあります。
※銀行の口座自体、普段通り利用できますので、安心してください。
アコムに過払い請求をする際には、これらの借金も完済しておけば安心です。
完済するお金なんてない!という人は、おまとめローンで借り換えをすることをお奨めします。その場合もアコムとは関係のないところから借りて、アコムに返済。
そして、戻ってきた過払い金でおまとめローンも完済・・・という流れが信用情報にキズがつかない最良の方法だと思います。
残債ありで弁護士や司法書士に依頼した場合
弁護士や司法書士に依頼すると受任通知がアコムへ送られます。
この段階でアコムは、「債務整理」が行われるとして、信用情報機関に「債務整理」情報を登録することがあります。
この後、引き直し計算を行い過払い金が出ていれば返還請求を行い、最終的には登録された「債務整理」の情報は消えることになるのですが、一時的にブラックになることがあります。
残債ありで弁護士や司法書士に依頼したが過払い金が発生していない場合
とりあえず長いこと借金生活を送っているから過払い金があるに違いないと思って弁護士や司法書士に依頼した人で多いのがこのパターンです。
弁護士や司法書士が介入すれば債務整理情報が登録されることになります。
しかも引き直し計算をして1円でも過払い金が出れば良いのですが、過払い金が1円もなかった場合は過払い請求をしたのではなく、単なる任意整理扱いになってしまいます。
その結果、借金は減ることになるかもしれませんが当然、信用情報機関にそのことが登録されブラックリスト入りとなります。