武富士は反論してくるも和解で決着
第一回口頭弁論まであと1週間というタイミングで簡易裁判所から武富士が提出した答弁書が郵送されてきました。
同封されていたのは、
- 送付状兼受領書
- 武富士が提出してきた答弁書
答弁書を受け取ったら、送付状兼受領書に必要事項を記入して、簡易裁判所へ郵送するか、ファックスをしなければなりません。ちなみに必要事項とは「受領日・受領者名・印鑑」の三点です。
早速、記入して簡裁宛にファックスしました。
訴状に対しする武富士の反論
内容は、以下の通りです。
請求の趣旨に対する答弁は、
- 原告の請求を棄却する
- 訴訟費用は、原告の負担とする。 との判決を求める。
請求の原因に対する答弁は、
- 取引があったことは認めるが取引内容に関しては、現在確認中。
- 請求の原因のその他の項目については否認乃至争う。
- 請求の原因に対する答弁の詳細については、追って主張する。
そして、最後に被告の主張として、
- 被告の主張については、次回追って主張、立証する。
この答弁書の内容、初めて過払い請求する人にとっては、「棄却する」とか「否認乃至る争う」とか書かれているので、何となく大変なことになりそうだ・・・と感じるかもしれませんが、たいしたものではありません。
「原告の主張については追って主張、立証する」と言っているのですから、立証してもらいましょう。こちらとしては、特に反論を考えなければならない答弁書ではなかったので一安心というものです。
第一回口頭弁論で少し緊張
生まれて初めての裁判を経験しました。
過払いの裁判は、最終的に勝てるものとアタマで分かっていても、少し緊張気味です。
予定は10時からでしたので、15分ほど前に簡易裁判所へ到着。
いくつか法廷があるのですが、「今日の法廷はこちら」と案内が立っていましたので迷わず行けました。
法廷の前には、今日の裁判を受ける人が紙で張り出されています。
見てみると同じ法廷で30分の間に8件くらいの裁判が予定されています。
・・・って事は、一つの裁判にかかる時間て3分くらい?
そんな事を考えながら、傍聴席入り口から中へ。
中に入ると、受付の様な机が用意されており、そこには出席簿のような紙がおいてあります。係の人から、自分の事件番号が書かれた紙にフルネームで名前を書くように指示をされました。後は「傍聴席の適当なところへ座って待っててください」とのこと。
傍聴席に座っているのは、今日、裁判を受ける人なんですね。
実際の裁判でのやりとり
時間がきて裁判長が入廷します。
この時は、「全員起立」の声がかかります。
何件か、終わっていよいよ自分の事件番号と名前が呼ばれました。
原告の主張は、訴状に書かれているとおりで良いですか?
はい。
被告からは、答弁書が出ていますね。で、今日は欠席。
被告が次回の希望日を出しています。1/30以降と。
裁判は、木曜日にやることになっていますので1/31ではどうですか。
大丈夫です。
はい。では次回は1/31 10時からで。
答弁書に被告の連絡先が書かれていますので、連絡しても良いですよ。
それでは、今日は、これで終わりですので結構です。
は・・・い。
人から聞いたり、掲示板を見てたりしていたので、初回の口頭弁論は数分で終わるとは分かっていたけど、ほんとにあっけなかったです。
裁判官からは、武富士に連絡をしても良いですよと言われたのですが、現状、和解をするつもりはないので、こちらからは連絡をしないでおこうと思います。
第二回口頭弁論期日を前に・・・
第二回口頭弁論期日を週末に迎えることになっていたのですが、武富士から電話が入りました。
内容は、訴額の通り指定の口座に振込をするというもの。
それを聞いて、よし!勝った!終わった! とホッとしました。
その時に話他内容は、以下の通り。
- 振込は社内処理の都合もあるため、1ヶ月ほど先になる。
- 千円以下の端数は切り捨て
- 第二回口頭弁論は、和解合意が近いので延期するよう裁判所へ連絡
- 和解書は、武富士が作成し郵送するので捺印し、返送(2部)
話は、およそ10分くらいでしたでしょうか。
自分にとって見れば、初めての1件でしたが、武富士は何百、何千件?もの訴訟を抱えているわけですから手慣れたものですね。
非常に事務的な対応でした。
まぁ電話代も馬鹿にならないだろうから、いたずらに長話はしないでしょうね。
武富士から和解の電話があった後のこと
電話があって数日、今度は裁判所から電話が入りました。武富士から「和解が近いため、第二回口頭弁論期日を延期して欲しい」と連絡があったが、原告は同意するか?という内容です。
当然、延期し、振込日を待つことにしました。
そして一ヶ月後、無事、私の口座に武富士から振り込みがありました。
自分で過払い請求を初めて約4ヶ月での決着でした。